家族持ちでもFIREできる?夫婦・子育て世帯のFIRE戦略
独身に比べてハードルが高いと言われる家族持ちのFIRE。夫婦・子育て世帯向けの必要資産・戦略・教育費の考え方を解説します。
家族構成によるFIREナンバーの違い
家族が増えると生活費が増え、FIREナンバーも大きくなります。当シミュレーターでは以下の家族係数を使っています。
- 独身: 1.0(基準)
- 夫婦: 1.3(+30%)
- 夫婦+子1人: 1.55(+55%)
- 夫婦+子2人: 1.75(+75%)
東京・賃貸・SWR4%の場合のFIREナンバー(社会保険込み):
- 独身: 約7,750万円
- 夫婦: 約9,500万円
- 夫婦+子1人: 約1億1,000万円
- 夫婦+子2人: 約1億2,200万円
独身と夫婦+子2人では約4,500万円の差があります。大きな数字に見えますが、夫婦2人の収入を合算できれば、達成は決して不可能ではありません。
教育費をどう考えるか
子育て世帯のFIRE最大の変数は教育費です。
教育費の目安(1人あたり)
- すべて公立: 約800万円(幼稚園〜大学)
- 高校まで公立+大学私立: 約1,100万円
- 中学から私立+大学私立: 約1,800万円
教育費はFIRE後の支出とは性質が異なります。期間限定(約20年)であり、子供が独立すれば生活費は大幅に下がります。
対策
1. 教育費は「別枠」で積立てておく(学資保険、ジュニアNISA等)
2. FIRE計画では、教育費のピーク期(高校〜大学)を「一時的な支出増」として計算
3. 子供が独立後は生活費が夫婦2人分に戻ることを計画に織り込む
夫婦でFIREを目指す戦略
家族持ちFIREの現実的なタイムライン
30歳・夫婦+子1人・世帯年収800万円のケースを考えます。
- 手取り月50万円、生活費30万円、投資20万円/月
- 現在の資産: 500万円
- FIREナンバー: 約1億1,000万円(東京・賃貸)
この条件では中立シナリオで約22年、52歳でFIRE達成です。ちょうど子供が大学を卒業する頃と重なります。
加速のコツ
- 児童手当を全額投資に回す
- 昇給分は生活費に充てず投資へ
- 地方移住でFIREナンバーを下げる(東京→福岡で約2,000万円減)
- 持ち家(ローン完済)にすることで住居費を固定化